英国キングス・カレッジのクリスティーナ博士と米国カリフォルニア大学バークレー校のアナ博士は、COVID-19の罹患予測式をNature Medicineに発表しました(2020年5月11日)。
Prediction model = −1.32 − (0.01×age) + (0.44×sex) + (1.75×loss of smell and taste) + (0.31×severe or significant persistent cough) + (0.49×severe fatigue) + (0.39×skipped meals)
この予測式は、英国と米国の262万人弱からなる参加者データをもとに作成され、これらの参加者の内、1万8千4百人余はCOVID-19のPCR検査を受けていました。アプリを利用して参加者の臨床症状などを収集し、どんな症状や情報がCOVID-19感染と相関していたのかを統計学的手法を用いて調べ、それらを組み合わせて予測式を作成してます。
この予測式がそのまま日本人集団に当てはまるのかどうかは今後の検討課題ですが、誰もがすぐにPCR検査を受けられる訳ではありませんし、新型コロナも含め、感冒症状にはさほど人種差はないだろうと思いますので(特に上記の質問に含まれる症状)、簡便なスクリーニングにはなるかもしれません。