CSS3のtransformをIE8でも使いたい

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 こんばんは、martinです。FirefoxやWebKit系のSafari、グーグルのChromeなどは、CSS3の魅力的な機能を色々取り入れています。中でも、CSS3のtransformLink やドロップシャドウ系は、ブログで写真を見せる場合などに凝った演出が出来るので、仕様が正式に決まるのが待ち遠しいですね(そう言えば、ボックスのドロップシャドウ box-shadowですが、CSS3の勧告候補から消えたLink のかなぁ)。便利な仕様だとは思うのですが。

 ちなみに、transformとは「変形」のことで、CSSのみで画像やらボックスやらを自在に回転させたり、ゆがませたりできる優れものです。で、例によってIE系はCSS3の対応は遅れています。とは言っても(これまたいつものように)transformに関しては、IEは実にIE5.5の時から似たようなものを実装していましたLink ! なので、それらを駆使すれば、CSS3相当のtransformが実装できそうです。

 transformが使えると何がうれしいって、例えば以下のようなポラロイド写真みたいなギャラリーがCSSのみで簡単に出来ます。実は下のショットはIE8でのものです。
CSS3-transform-IE8
IEでもCSS3のtransform相当のことが出来る

 画像の回転に関して、FirefoxやWebKit系は、画像の中心を回転軸として回転させます(なので回転軸は移動しない)。これは直感的で分かりやすいです。これに対して、IEは回転軸が指定した回転角度によって刻々と移動します。なので、標準仕様に似せようと思うと、回転軸を動かさない様にするための補正計算が必要になります。この計算にちょっとてこずりましたが、何とか回転軸が動かないような補正をすることが出来ました。

IE rotation
IEでは、ボックスはx軸とy軸に2点が常に接しつつ、すべるように回転するので軸が常に動く。

 で、とりあえずモノになりそうなものが出来たのでデモサイトを挙げておきます。画像へのマウスオーバーで拡大なんてのもCSSのみで出来るのですが、それもIEで動くようにしています。

 

→「CSS3 Transformを使ったギャラリー(IE互換)Link

 FirefoxやSafariでは、完全にCSS3のみで実現していて、IEでは、IE特有のフィルター機能をJavaScirptを通して操作しています。ボックス要素のドロップシャドウについては、以前、まぁまぁ凝ったスクリプトを書きましたLink が、新たに要素を追加しないといけないなど、あまり納得のいくものではありませんでした。今回ドロップシャドウに関しては、あまり凝ることはせずに、IEのフィルター機能を素直にそのまま使っています。
progid:DXImageTransform.Microsoft.dropshadow(enable=true,OffX=3, OffY=7, Color='#11000000', Positive='true');

 実は最近知ったのですが、フィルターのColorには通常のRGB形式だけでなく、透明度も指定できる#AARRGGBBの形式が使えるので、黒色の透明度を高くすればより影っぽくなります。CSS3レベルのぼやけた感じまでは出ませんが、まぁ、これで良しとしましょう。

 使い方は、簡単で、形はHTCファイルですが、JavaScriptの外部ファイルとして動作するようにしてます。これは、以前のドロップシャドウのスクリプトと同じです。それをIEのみが解釈する条件コメントの中に書いています。
<!--[if IE]>
 <script type="text/javascript" src="js/css3transform.htc"></script>
<![endif]-->

 これを書いておくだけで、スタイルシートに記された

     -moz-transform: rotate(-2deg);
  -webkit-transform: rotate(-2deg);
          transform: rotate(-2deg);
などを解釈して、IEのフィルター機能(Matrix Filter)で同等のことを表現します。デモページにあるように、IEでもCSS3のtransformはおよそ実現できるみたいです(まぁ、そもそもがIEのMatrix仕様を参考に実装したのでしょうけど)。

 このスクリプトを添付しておきます。

添付ファイル: css3transform.htcattachedIcon 

 


— posted by martin at 01:02 pm   commentComment [20]  pingTrackBack [0]

 

タグモード表示の改善

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 こんばんは。コメントで、タグエントリーを総表示するときの仕様についてアドバイスがあり、確かにそうだなと思ったので。現状では、タグモードのとき(このサイトに表示されているタグのアイコンをクリックした時)、下のショットのように、縦にリスト表示されます。
shot1
数が少ないうちはよいですが・・・。

 これは、アーカイブ表示に準じてそうしたのですが数が増えてくると縦表示は見辛いですね。もっとも、スタイルシートの制御で横に並べることは出来ますが、タグクラウドの特徴のひとつである「エントリー数に応じて文字の大きさを制御する」というところまではしていませんで(PHPプログラムのmodules/tags.inc.phpの方で)。

 なので、modules/tags.inc.phpをタグクラウド表示に見合うように修正しました。適切にスタイルシートを設定すると以下のような表示になります。このショットはこのサイトでの例なのですが、タグ数が少ないのであまり雲って感じではないんですが、増えてくると見栄えも違ってくるでしょう。これよりもうちょいタグ数が多い、個人ブログの方はこんな感じLink です。
shot2
どんどん増やしていきたいなぁ。

 ちなみに、テーマ「ベーシック」での、この部分の表示は以下のようにしています。参考になれば。クラス名などは従来通りです。

/*---------------------------[ タグ 一覧表示用 ]----------------------*/
div.tags-list {
  width: 450px;
  margin: 30px auto;
  background: url(Images/clouds96.png) right top no-repeat;
}
div.tags-list ul {
  list-style: none;
  margin-top: 60px;
}
div.tags-list ul li{
  margin: 0 6px 3px 6px;
  white-space: nowrap; /* 日本語ワードの改行を適切にするための指定 */
  display: inline;
  text-align: center;
  zoom: 1;
}
div.tags-list h3 {
  margin: 2em auto;
  color: navy;
}

 これに対応したmodules/tags.inc.phpを添付しておきます。

 あ、追記ですが、この添付ファイルの最初の方に、

$minFontSize = 13;  // 最小文字サイズ(ピクセル)
$maxFontSize = 36;  // 最大文字サイズ(ピクセル)

という2行があります。これはタグ表示の文字サイズを制御するためのものです。エントリー数に応じて、タグの文字が大きくなっていきますが、際限なく大きくなっても困るので、上限を設けています。ピクセル指定です。適宜、調整して下さい。

添付ファイル: tags.inc.phpattachedIcon 

— posted by martin at 09:29 am   commentComment [2]  pingTrackBack [0]

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